長野市以外は長野じゃないのか?

はてなのキーワードには“○△県出身”および“○△出身”
というのがあるんですね。


で,よく見てみると……
ほぼ全ての都府県では,例えば青森県(県庁所在地は青森市)なら,

青森出身
青森生まれの人。青森県出身も参照。
青森県出身
青森県生まれの人。青森出身も参照。

となっていて,この場合青森には“青森県”と“青森市”の両方が当てはまることになるのですが,*1


一県だけ例外を発見!


長野出身
長野生まれの人。長野県出身も参照。
長野県出身
長野県生まれの人。長野出身も参照。


どうやら“長野出身”の場合のみ,長野市限定 らしいです。

恐るべし...。



実を言うと僕も“長野出身”なので,
 「出身地はどこですか?」
 「長野です。」
 「松本ですか?」
 「さっきから長野だと言ってるだろ!」

といった会話で(心の中で)憤慨したことが何度かあります(笑)。

今さらながら「心が狭いよな」と思ったり思わなかったり。


“長野”という語は,長野市(あるいはその周辺?)以外の長野県民にとって,それほどイメージがよくないようで,どちらかというと“長野県”より“信州”の語のほうが好まれているようです。
“信州人”とかいう言い方もよく聞くし。



ちなみに僕は“おしな”という言い方が好きだったりします。

江戸時代に使われた言葉で,

おしな=信濃の下を略し、「お」を冠して女性名めかした語。信州から季節労働で江戸へ出稼ぎに来た奉公人などの蔑称。大食で気が利かなかった。転じて、下男の通称。権兵衛とも。

という意味があるようです。

少なくとも「僕には合っている」と思ったり思わなかったり。


杉浦日向子の『百日紅』で知って以来,心の中で愛用中。*2

でも使う機会はないなあ。

*1:県名と県庁所在地名が異なる場合もちゃんと,宮城出身:宮城生まれの人 となっています。ちなみに,仙台出身はなし。名古屋出身や横浜出身なんかもありません。

*2:作中で,善次郎(後の渓斎英泉)から江戸っ子のくせに芋なんか食うなとからかわれた歌川国直が,「おらぁ、おしなよ。芋食って屁もでねー江戸っ子たぁ違うのよ」と切り返すシーンがかっこよかった。