台風の前後の読み物

台風は思っていたほど酷くなかったが,雨は当たっていたので,読書三昧の連休になった。
最終日には,脱水症状をおこしてダウン気味。


一部,感想を7/17に追加。

今読んでいる

消える人+山+館+島 だそう。
図とかぱらぱら見てると,おもしろそう。

三連休中に読んだ

ファウストでの連載は「虹色の...(短縮版)」しか読んでなかった。
だいぶ加筆されたけれど,何となくスッキリせず。
ハサミちゃんの変わり具合がよく分からないのだが,まああれか。
その前の作品では,「赤色の...」がよかった。

いろいろと詰め込みすぎな印象。
大技自体悪くはないのだけど,トリックの説明が分かりづらいような。
なんとなくスカッとしなかった。
改めて読み返すと,そうでもないのだが。

前に読んだ時はすげーと思いつつ,そこまで評価してたわけでもないのだけど。
読み直したら,今さらながら2005年度のNo.1と断言しよう。
どこが,とはうまく説明できないのだけれども。
西尾維新曰く「本当は、物理のとかじゃなくて萌えの北山...」*1

表題作のラストが相変わらずかっこいい。
これでやられたのだった。
個人的には2004年に読んだ本第2位。*2
『すきすき...』じゃなくて,こっちで芥川賞候補にしてほしかった...
って受賞は無理だけどさ。

最近読んだ

探偵役がよい人なんで...な好シリーズ。
2つめのネコの話を読んで,ミニウサギwを飼いたくなった。
病院ネタは多少違和感あるが,まあいいか。

三島賞受賞作。興味深し。
以前,文革を扱った現代中国映画を見たことを思いだしたり。
スピード感覚みたいなのが適度で,一気読み。
現代部分と回想部分の組合せもうまいと思う。
終わりのほう,アトムが出てくるのが,分かるようで分からないようで。
感動はしたのだけれど,うまく説明できず。

正統派っぽいサスペンス。
ちょっと少女マンガっぽいかもしれない。
『黄昏の百合の骨』を先に読んでいたので,ラストはなるほどと思った。
なんとなくイメージが合わなかったから。

シリーズ中,純菜視線は初めてだったので,その点,興味深かった。
もう少しどんでん返しがあるかと思ったが,そうでもない。
あるとしたら次回かな。?

前作・前々作に比べ,何となく違和感。
説明が長ったらしく感じてしまう。
もうちょっと展開のスピードがあったほうが,好みかな。
明治物はどうしても山田風太郎とかと比較してしまって...という部分もある。

買った本

芥川賞をとったのってもっと最近のような気がしてたが,そうでもないのだね。

『みんな元気。』の分冊(2編+書き下ろし)。


若竹七海の短編集『船上にて』が光文社文庫から出ていたが,最初のほうを立ち読みしてみると前に読んだ記憶あり。
たぶん講談社版を持っているはず。
後半は記憶に残っていないので,途中で止まっている可能性もあるか。

*1:西尾維新クロニクル』での対談より。

*2:舞城作品中では3番目かな。『世界は密室でできている』『九十九十九』の順。