7月後半の読書


帰省した長野市にて。
やっと熱くなってきたかな。

今読んでいる本

あれって爺さんを殺す小説だったっけ?
勝手に死んじゃうんだと思ってたけど,よく考えれば,まあ。

読んだ本

雪沼とその周辺 (新潮文庫)
こういう感じの短編集が好きですね。
一つの(架空の)地方を舞台にした連作(微妙に人物とかがかぶってます)。
中年になった主人公が昔を思い出す話が多いです。
そういう話が気に入った僕も,まあ多少は年を取ったかと...
川端賞&谷崎賞ダブル受賞は納得。

主人公が前作と別の人になっていますかね。同じ? すみません。あまり覚えてなくて。
独特の雰囲気は前作と変わらず。
どこがどうしてそうなのか,よくわかりませんが。
飛行機が好きなんだな とか。
機械(乗り物)に対する気持ちがストーリー以上に出てきてるからか。

消える人+山+館+島。
すげー! と思いつつ,
途中(シャンデリアの説明の時点)でトリックはだいたい想像できたけど,楽しめました。
だんだん本格っぽくなってきつつもあり,次作の文庫化も楽しみ。

チェスタトンを連想のタイトルに惹かれましたが,中途半端に青春物?
「登場人物に重要な人が一人抜けてること」の意味が僕にはよく分かっていないので,すっきりしない感じ。
どうせなら連作短編集がよかったなどと。

安心できる短編集。
ほとんどが“日常の謎”系の話ですが,人情物というか何というか。
もうミステリ云々を越えた芸といってもいいような。

買った本

表紙がハンス・ベルメールの人形だったので,買ってしまった(鹿島田真希の『白バラ四姉妹...』の表紙がマグリットだったから みたいな)。
まあ,面白そうだけど。

連作短編集。表紙がシンプル。
『バルタザール…』しか読んだことないけど,どうかな。

この人はまだ読んだことなかった。そろそろ。

不思議感覚ミステリ らしい。
文庫化してくれてうれしいです。