安達哲『さくらの唄(下) (講談社BOX)』を読まずに

安達哲の名作?『さくらの唄』の(下)が講談社BOXから出たということで,面白そうな感想とかないかとネットを見ていて...
あれ! この人の『幸せのひこうき雲』って読んだことあるはずだけど,どんな話だっけ?
などと,しばし考える。


ストーリーは覚えていないけど,印象としては,なんか良かったような気がする。
たぶん実家の段ボールか今いる部屋の本棚の奥のどちらかに眠っているんだと思うんだけど,今のところ探し出す気にはならない。
今残っている印象だけで十分な気がするから。


さくらの唄』のほうはどこにあるかわかっている。本棚の一番上のところ。
今となってはそれなりに多少は大きな声で言えるのだけど,20前後の頃の僕にとって,『さくらの唄』は最も重要なマンガの一つであった。
あの都合のよすぎるエピローグまで含めて(なんかあれがないとバランスがとれないでしょ)。
多分,人間なんて汚れていたっていいんだ,といった許しのようなものを感じていたのかもしれない。
でも,そんなことは当時は周りの友人とかには大きな声で言えないことだったけど。


いずれにせよ今は残っている印象だけでいいかな などと思っている。
とりあえずしばらくは読み返す予定はないんだけど,でも今のもっと若い人にはやっぱり読んでもらいたいな。
これもけっきょくはあまり大きな声では言いにくいけど。