浦賀和宏とカンタベリー・ミュージック
浦賀和宏といえば「YMOマニア」でしたが,カンタベリー系にも詳しいとは思わなかった。
『火事と密室と、雨男のものがたり (講談社ノベルス)』あたりからちらほら出てきますが,
本作でも最初のシーンで
ナショナル・ヘルス『D. S. al Coda(最終楽章)』がかかってるし。
- アーティスト: Anthony Phillips,Harry Williams
- 出版社/メーカー: Koch Records
- 発売日: 2012/07/31
- メディア: CD
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元メンバーのアラン・ガウエン追悼アルバムです。全曲ガウエンの作。
ナショナル・ヘルス*1のアルバム3枚とも好きですが,これが一番ストイックな印象。
例によって廃盤でしょうけど,新宿とかのマニアックな中古レコード屋を探せば,たぶんあります。
他にも『火事と密室と、雨男のものがたり (講談社ノベルス)』に出てきたのは,
気になった人はぜひ聴いてみてください。
しかしギルガメッシュの音楽からは『真剣勝負』だとか『ストイック』だとか、とにかく聴く方も演奏する方も真剣に音楽に向き合うべし、といったある種の修行僧的なイメージを思い浮かべてしまったのだ。BGMとして通用するのも、こういった理由に起因している。真剣に対峙しなければ価値をつかむことのできない音楽は、裏を返せばいくらでも聞き流せる音楽に他ならない。こんな、俺のように音楽の感性が乏しい男に作品を聴かれて、アラン・ガウエンも草葉の陰で泣いているだろう。
こんな一文を読むとは思わなかったですよ。
僕もカンタベリー系の音楽は“真剣に対峙”って部分で,好きなんですけどね。
でもBGMとしても聴いているわな。
それはそれで悪いわけではないと思うんだけど(……思考停止)。
*1:元メンバーのフィル・ミラーが先日来日していたのですが,聴きそびれました。