浦賀和宏とカンタベリー・ミュージック

浦賀和宏といえば「YMOマニア」でしたが,カンタベリー系にも詳しいとは思わなかった。

火事と密室と、雨男のものがたり (講談社ノベルス)』あたりからちらほら出てきますが,
本作でも最初のシーンで
ナショナル・ヘルス『D. S. al Coda(最終楽章)』がかかってるし。

Tarka

Tarka

元メンバーのアラン・ガウエン追悼アルバムです。全曲ガウエンの作。
ナショナル・ヘルス*1のアルバム3枚とも好きですが,これが一番ストイックな印象。

例によって廃盤でしょうけど,新宿とかのマニアックな中古レコード屋を探せば,たぶんあります。


他にも『火事と密室と、雨男のものがたり (講談社ノベルス)』に出てきたのは,

ザ・ロッターズ・クラブ(紙ジャケット仕様) ギルガメッシュ(紙ジャケット仕様)  そっくりモグラ(紙ジャケット仕様)(これもだっけ?)

気になった人はぜひ聴いてみてください。

しかしギルガメッシュの音楽からは『真剣勝負』だとか『ストイック』だとか、とにかく聴く方も演奏する方も真剣に音楽に向き合うべし、といったある種の修行僧的なイメージを思い浮かべてしまったのだ。BGMとして通用するのも、こういった理由に起因している。真剣に対峙しなければ価値をつかむことのできない音楽は、裏を返せばいくらでも聞き流せる音楽に他ならない。こんな、俺のように音楽の感性が乏しい男に作品を聴かれて、アラン・ガウエンも草葉の陰で泣いているだろう。

こんな一文を読むとは思わなかったですよ。


僕もカンタベリー系の音楽は“真剣に対峙”って部分で,好きなんですけどね。
でもBGMとしても聴いているわな。
それはそれで悪いわけではないと思うんだけど(……思考停止)。

*1:元メンバーのフィル・ミラーが先日来日していたのですが,聴きそびれました。