岡本綺堂『鎧櫃の血』

鎧櫃の血 新装版 (光文社文庫)

鎧櫃の血 新装版 (光文社文庫)

江戸がすっかり懐に収まった、半七捕物帳の姉妹編。三浦老人昔話の他に、新集巷談六編を加えて、全十八編収録。

魅力である江戸情緒もたっぷり味わえます。
特に旗本とかに関する話は,現代人には新鮮かもしれません。


中身自体には文句ないですが。

本のタイトルは『三浦老人昔話』の方がいいのに。
せめて副題に入れるべきだと思います。

シリーズ中の一話だけ抜き出してタイトルにするのは反対です。


で,江戸時代にもやっぱり“いじめ”とかはあったんですねぇ。
戦後教育の生だけじゃないよね。