2006年に読んだ本ベスト10
年末だし,こんな企画をたててみました。
今年出た本じゃなく今年読んだ本ですので,お間違いなく。
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/02
- メディア: 単行本
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ユーゴスラビアという国は,なぜだか昔からとても好きでした。
地理の授業で習った「7つの国と国境を接し,6つの共和国で構成され,5つの民族が住み,4つの言語が話され,3つの宗教が信仰され,2つの文字が使われ,過去にいろいろあったけど今は1つにまとまっている国(あくまで当時)」というフレーズが,印象的だったからかな。*1
そんな僕の前に,こんなシチュエーションのミステリを持ってくるなんて!
- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/12/08
- メディア: 文庫
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あらすじを読んだ時点では,もっと美しい話かと思ってました。
こんなに笑える話だったとは。
僕にとって池上永一という作家と出会ったことが,この一年で一番の収穫。
3.佐藤友哉『子供たち怒る怒る怒る』
- 作者: 佐藤友哉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/05/28
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どぎつい大変なことになってますな。
純文学系の雑誌に書いても,佐藤友哉は佐藤友哉。
「現実を駆逐した先にしか、僕らの世界は来ないのだから。」
いいコピーを書ける編集者に恵まれてますよね。*2
詳しい感想はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/darhino/20070102/p2
4.若竹七海『猫島ハウスの騒動』
- 作者: 若竹七海
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/07/21
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最近新作がないなあと思っていたので,一安心。
たくさん猫が登場します。
みんな個性的で楽しいよ。
今年一年,某作家さんの子猫殺し騒動があったりで,いろいろと思うこともありましたが……まあいいや。
5.浦賀和宏『八木剛士 史上最大の事件』
- 作者: 浦賀和宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/08/08
- メディア: 新書
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オチが脱力系。もしくは一発ネタ??
“史上最大”ってことは,今後アレを越える事件は起きないってこと!?
まさかねえ。
- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/08/03
- メディア: 文庫
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この文体ははまればはまるのです。
なんか僕の中で八重山のイメージは物凄いことになっているんですが。
7.瀬名秀明『八月の博物館』
- 作者: 瀬名秀明,影山徹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/06/25
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“読まず嫌い”はいかんなあ。
なかなかの感動作。
8.鹿島田真希『白バラ四姉妹殺人事件』
- 作者: 鹿島田真希
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/08/28
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表紙の絵がマグリットだからというだけではないです。
けっこう不思議系(難解系とは言わないように)。
9.平山瑞穂『ラス・マンチャス通信』
- 作者: 平山瑞穂
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/12/21
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きっとハッピーエンドなんだろうなあ,と思いつつ,よくわからない。
こういう幻想が入ったような小説が僕は好きなんですね。たぶん。
詳しい感想はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/darhino/20061229/p2
10.池上永一『レキオス』
- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/01/25
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博士すごすぎ。
中盤までものすごく面白かったんですけどね。
最後がちょっと尻つぼみかなあ。
ついでに11〜15位(面倒なんで順不同で)。
古川日出男『アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)〜〈3〉』
神林長平『小指の先の天使』
京極夏彦『邪魅の雫』
加納朋子『コッペリア (講談社文庫)』
米澤穂信『夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)』
ちなみにトータルでは93冊(専門書とマンガを除く)を読みました。