『少年検閲官』『海神の晩餐』
- 作者: 北山猛邦
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 若竹七海
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/02/08
- メディア: 文庫
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北山猛邦『少年検閲官』
雰囲気は悪くないですね。
すべての書物が駆逐され失われた異世界の日本(最初どこだかわからなかったけどね)。
「検閲官」っていうのは,ミステリ(書物)が遺されていない検閲する官なんですね。
少年ばっか(メインの3人)出てくるのは何か狙いでも?
『ギロチン城』殺人事件 (講談社ノベルス)で記号みたいな*1女の子をたくさん登場させた反動かな。
ミステリを知らない世界でおこるミステリ的事件の意味とは?
というのがポイントになるのかと思いましたが,ちょっと違った。
オチは叙述ミステリじゃなくて,何ミステリというのか,
「えー,それって?」的な...。
バカミス??
本はなくてもアレは存在してそうな気もするけれど,まあいいや。
よし! だんだん“あり”だと思えてきたぞ。
個人的には,ラストでいまひとつ感動しきれなかったか。
シリーズ化したらいいのかもしれません。単発ではもったいないです。
っていうか,やっぱ続くのかな。