たばこの煙はどこまで届く? について

30センチ? 3メートル? 「たばこの煙」とその害はどこまで届く? - ガベージニュース(旧:過去ログ版)

まずは「煙が届く」の定義を決めないと何とも言えないのじゃないのかと。


僕の勝手なイメージによると,出た煙は空気中に拡散していって(一部の粒子は地上に落ちるのかな?),ある濃度以下に薄まった(人間だか機械だかが感知できなくなった)地点をもって「煙が届いていない」になると思うのだけど。

その「ある濃度」をどのくらいにするかによって,結論は変わってくると思う。
その時の風の強さや拡散の程度(乱流の存在によってだいぶ違うはず)によっても,その距離は変わってくるのだろう。
少なくとも室内か室外かを考慮せずに単に何メートル届くと言ってみても,しょうがない気がする。

副流煙の影響を受ける」についても同様。


記事が引用している日本禁煙学会の見解と提言によると,やはりある一定の濃度を持って「届く」「害がある」としているようだ。


ついでに,前から気になっていた「主流煙より副流煙のほうが害が大きい」というよく聞く話についてもちょっと考えてみる。
記事に引用されている厚生労働省によるデータだと,単位が「ng/本」になっている。
すなわち煙草を1本吸った時に出るトータルとしての量での話。

空気中の濃度を考慮したデータで考えたほうが,より現実的な議論ができると思うのだが。*1
とはいえ,どの程度の濃度を想定すればよいかについては,それはそれで難しそうだけれども。


で,人手が多い屋外に喫煙コーナーを設置することに関していえば,今一般に見られるコーナーが分煙の効果があまりなさそうなのはそうだろうと思う。
マナー的なものも含めて。*2
 

*1:もちろん,濃度にかかわらず煙草によってほんの少しでも悪影響があるのならダメ,という意見があってもいいとは思う。

*2:まあ,人のことはあまり言えない。それでも一応,職場の衛生管理者をやっていたので,職場でルール違反を見かけた場合には一言言ってはいた。こちらは主に火災対策ではあるが。