[雑文] 軍オタについてのネタから始まって,合戦ものについてとりとめもなく考えた
を読んでちょっと思い出す(まあ,内容的にはたいして関係はない)。
うちの父はわりと「平和派」とでもいうような人であって,「終戦記念日のテレビは戦争の話ばっかりでつまらない」と言ったら怒られたこともあったけれど,それでも僕が買ってきたバンダイとかのシミュレーションゲーム(ミッドウェー海戦とか)とかを一緒に遊んでくれたりした。特に違和感なく。
僕も子供の時は,プラモデルの巡洋艦なり空母なりを集めたり,「日本海軍史」とか「世界の軍用機」だとかそんな感じの本を買ったりもしたけれど,別に何か言われた記憶はない。
そんなわけで,僕も“軍オタ”とかになる可能性もあったかもしれないのだけれど,けっきょくは高校に入るぐらいで自分の中のブームが終わり,特に復活することもなく今に至る。
なんてことは,どうでもよくて...
どちらかというと,はてなブックマークでの
「歴史オタも同じ感覚だと思う」
というコメントが,僕としても興味深かった。
まあ僕は歴史(日本史・世界史)が好きで,いろいろ本も自分で買ったりしてきたわけだけど,今でもよく覚えている知識というのは,桶狭間の合戦で信長がどうしただとか,クリミア戦争*1の結果どうなったかだとか,そっち系の話が中心。
これは僕だけではなく,歴史好きの多くはたぶんそうなのだと思われ。
というか,そこそこ大きな本屋で歴史コーナー(の特に一般向けの本)を見てみれば,昭和の戦争の本もわりと多いが,同様に多いのは戦国時代とか幕末とかの本であることがわかる。
まあどちらも戦争物と言えなくはないだろう。
考えてみれば,NHKの大河ドラマ*2だって,多いのは(かつ人気があるのは)合戦物とかだったりするんだよね。
秀吉だとか義経だとか。
さらに,日本の長い歴史の中で人気があった大衆文学が,「平家物語」だったり「太平記」だったり少し傾向は違うが「宮本武蔵」だったりするわけで。
と考えてると,けっきょく日本人は合戦・戦記がわりと好きなのかというか,そういうのが何となく身に染みついているとか,そんな気もしてきた。
で,とりあえず何が言いたいかというと,
そういうのは日本だけの特質かどうかってことをちょっと知りたくなったわけだ。
さらに言えば,そういう性質はどうして出来上がってきたのかなと。
何となく,江戸時代が始まって以降の‘国内が平和’な時代が(短期間のそうでない時期をはさんで)長く続いてきたこととかも関係ありそうな気もするのだけど,どうだろう。
まあ,だけってことはないか。
中国にも「三国志」とかがあるわけだし。
でも,ヨーロッパに対しては,あまりそういうイメージがないんだけど。
例えばイギリスで薔薇戦争を,フランスで百年戦争を,ドイツで三十年戦争を扱った大衆文学とかが人気だったりするのだろうか?
たぶんあるよね。
リチャード3世*3は薔薇戦争に関係あるし,ジャンヌ・ダルクも百年戦争の時の話だし,というのを思い出した。
ドイツの三十年戦争の話は知らないけれど,三十年戦争の重要人物であるヴァレンシュタインから名前をとったプログレバンドとかもあるわけだしな。
などと考えてみるまでもなく,普通に映画とかでも...
まあいいか。
でも,何となく傾向が違いそうな気もするんだけどな。
というわけで,
昨夜(5/31),眠りに入る前の2時間ほど,いろいろ思いつくままに現実逃避してみました。
睡眠時間を削ったわりに,大して発展性もなくてという,僕にとってはよくある話。
(2011年9月に少し推敲)
*1:どちらかというと露土戦争の方が重要だと思うんだけど,名前はクリミア戦争の方が有名な気もする。でも条約自体はサン=ステファノのほうが重要だよね。バルカン問題とかにより直接的に関係ありそう。
*2:職場で少し聞いてみた限りでは『風林火山』の評判はわりとよかった。次回は「直江兼続」らしいけれど,どうせ兼続が主人公なのだったら山田風太郎『叛旗兵』とかにしてほしい。って,ぜったい無理だろうけど。せめて大河に合わせて復刊してくれないかな。ついでに山田風太郎『叛旗兵』でググってみたら,http://www.kct.ne.jp/~putcher/zatudoku/kongetu/2007/200705.htmというのが見つかった。僕が忍法帖中一番好きな『忍びの卍』を大傑作と評価してあって,かなりうれしい。こちらはさらに映像化が無理w。
*3:ジョセフィン・ティ『時の娘』という,歴史ミステリの代表作がありますね。それによると英国では悪役として名高いらしい。シェークスピアにも戯曲があったっけ。でも本当はいい人説も。