何年か前に読んだ本ベスト
ついでに作ってみました。
今思い返してみるところの,○○年に読んだ本ベスト10。
2001-2002ぐらい
1.西澤保彦 『彼女が死んだ夜』
- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/06/01
- メディア: 文庫
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3.倉知 淳 『猫丸先輩の推測』
4.西澤保彦 『七回死んだ男』
5.西澤保彦 『人格転移の殺人』
6.京極夏彦 『絡新婦の理』
7.森 博嗣 『すべてがFになる』
8.綾辻行人 『時計館の殺人』
9.西澤保彦 『スコッチ・ゲーム』
10.西澤保彦 『瞬間移動死体』
西澤作品にはまっていた頃。“構成的に美しい”ミステリーというのが,『彼女が死んだ夜』についての僕の評価。お見事です。マニアックな仕掛けや世界観はないけど,僕の中では西澤ミステリーのベスト。もちろん一連のSFミステリーも面白かった。
その少し前に読んでいた京極夏彦とあわせて,ここら辺で少し遅めの“新本格”ブーム始まる。
2003
1.舞城王太郎『世界は密室でできている』
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/04
- メディア: 新書
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3.西澤保彦 『黒の貴婦人』
4.柄刀 一 『OZの迷宮』
5.若竹七海 『スクランブル』
6.山口雅也 『生ける屍の死』
7.森 博嗣 『夢・出逢い・魔性』
8.西澤保彦 『聯愁殺』
9.黒田研二 『硝子細工のマトリョーシカ』
10.近藤史恵 『天使はモップを持って』
とりあえずいろいろな新本格系のミステリー作家を読んでみたいと思っていたのがこの年。
そんな中,「最近の若い人のミステリも読んでみよう。」と思って,佐藤・西尾・舞城とノベルスの薄いやつを買ってみました。『クリテロ』と『クビツリ...』は自分としては全然だめで,最後に読んだ『世界は密室でできている』でとても救われた気がしました。字の密度がかなり濃いのにスピード感があるのが不思議で一気読み。
大量殺人事件がばんばん起こるのに関わらず,読後感があんなにさわやかってのはいったい...
今は『クリテロ』とかも有りだと思っている(再読したらけっこう面白かった)けど,当時としては,まあそんな感じ。
2004
1. 佐藤友哉 『水没ピアノ 鏡創士がひきもどす犯罪』
- 作者: 佐藤友哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/04/15
- メディア: 文庫
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3. 加納朋子 『ささらさや』
4. 舞城王太郎『みんな元気。』
5. 西尾維新 『クビシメロマンチスト』
6. 小野不由美『華胥の幽夢』
7. 森奈津子 『西城秀樹のおかげです』
8. 千街晶之 『水面の星座 水底の宝石』
9. 西尾維新 『ヒトクイマジカル』
10.佐藤友哉 『エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子ときせかえ密室』
なんだかんだで,佐藤友哉が好きな作家の一人になるとは,予想してませんでした(だって最初に読んだのがアレでしょ)。
とにかく『水没ピアノ』は衝撃的で,2週間ほど立ち直れなかった記憶あり。もっとも,ウェブとかでは「(3人の語り手の中で)フリーターに感情移入した」という人が多いっぽいけど,僕の場合はまったくそんなことはなくて,小学生の彼のほうに感情移入していたようです。
だからなんだと言われても,「別に」としか言いようがないけど。
2005
1. 北山猛邦 『『ギロチン城』殺人事件』
- 作者: 北山猛邦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02
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3. 西尾維新 『ネコソギラジカル』
4. 小林泰三 『海を見る人』
5. 乙一 『GOTH』
6. 佐藤亜紀 『バルタザールの遍歴』
7. 北森 鴻 『孔雀狂想曲』
8. 若竹七海 『死んでも治らない』
9. 伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』
10.米澤穂信 『春期限定いちごタルト事件』
当時はたいして評価してなかったはずなんだけどね,一番愛着があるのが『ギロチン城』ってのはどういう訳でしょう(笑)。
登場する姉妹の名前が「二」「三」「四」「五」「」だったり(ちなみに長男が「一」),○○トリック(○○にはどちらでもお好きなほうを入れてね)が,それはちょっと無理じゃね!だったりします。衝撃的と言えば衝撃的。
説得できるような理由は特にないけれど,傑作だと僕は思うよ。
ちなみに『文学賞メッタ斬り!』の影響で,ファンタジーノベル大賞受賞作とか読み始めたのもこの年。以来,読む本の幅が広くなった気がします。なんてことはどうでもいいか。