1-3月の読書
ちょっと多すぎですかね。
まあ,テレビをほとんど見てなかったので,その代わりということで。
ライトノベルも多し。
小林めぐみ“食卓にビールを”(表紙が恥ずかしいけど)と友桐夏のシリーズは特によかった。
思わぬ拾い物といったところ。
3月
友桐夏『楽園ヴァイオリン』
古橋秀之『ある日、爆弾がおちてきて』
友桐夏『春待ちの姫君たち』
汀こるもの『パラダイス・クローズド』
ゆずはらとしゆき(原作・海野十三)『十八時の音楽浴 漆黒のアネット』
上月雨音『SHI-NO アリスの子守唄』
野村美月『“文学少女”と慟哭の巡礼者』
大西科学『ジョン平とぼくと』
荻原浩『母恋旅烏』
歌野晶午『密室殺人ゲーム王手飛車取り』
星野智幸『ファンタジスタ』
谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』
小林めぐみ『食卓にビールを3』
大迫純一『神曲奏界ポリフォニカ インスペクター・ブラック』
古川日出男『二〇〇二年のスロウ・ボート』
中村融(編)『千の脚を持つ男−怪物ホラー傑作選』
07年に読んだ本ベスト10
たいして意味があるとは思わないけれど,何となく今年も選んでみました。
今年出た本じゃなく今年読んだ本です。
1.桜庭一樹 『少女七竈と七人の可愛そうな大人』
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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読む前のイメージと読んだ後のイメージのギャップが大きかった本。
基本,そこはかとなく切ない系で,泣ける話ではあるのですが,ほどよいユーモアとのバランスがよかったと思います。
特に老犬が語り手として出てくる話とか,ほのぼのとしてよい感じ。
幻想的でもあるし,純文学っぽい感じの小説としては,かなり好みです。
他に桜庭一樹の本では,『青年のための読書クラブ』も面白かったです。
2.池上永一 『あたしのマブイ見ませんでしたか』
- 作者: 池上永一,谷口広樹
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2002/04/24
- メディア: 文庫
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とにかく「サトウキビの森」の雰囲気にしびれました。
脇役で登場する動きの遅いオバァもいい味出してるし,天候の使い方がうまいなど,細かいところにも感心。
「マブイの行方」「失踪する夜」のわけのわからなさも,沖縄っぽくてよいですね。
沖縄が舞台でない作品も初めて読みましたが,これもよし。
3.古川日出男 『13』
- 作者: 古川日出男,パブロ・ピカソ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/01/25
- メディア: 文庫
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すげえ。
第二部がけっこう好きです。
4.米澤穂信 『クドリャフカの順番』
主人公の視点から語られていた前二作に対し,本作は4人の視点が交互に語られます。
それぞれの個性がよく生かされており,これが予想以上に面白かったです。
いつもながら,ちょっとシリアスな内容もありつつ,楽しんで読めたのは本作が一番でした。
わらしべ長者メソッドとか,あそこに繋がるのか... とか。
まんがの同好会の話の落としどころなど,ちょっとしたほろ苦さもこの作者らしいです。
5.米澤穂信 『遠まわりする雛』
“古典部”シリーズの最新短編集です。
主人公である奉太郎の変化が面白かったですね。
今後の展開が楽しみなラストも印象的。